風の言葉/青色銀河団
 



部屋のなかは朝だというのに薄暗く。
乳白色。



時計の秒針が止まっているかのような。








やさしく。








ぬくもりがあって。







くすぐったい。







そんな時間。








ねえ風子。

『知る』って『思い出す』ことだと思わない?




夜があたしの手をそっとにぎりながら話しはじめた。




こうやって昨日まで知らなかった風子のことを
今日ぼくは知ってる。






きっと目に見えるものよりも
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