夕凪/信天翁
 
      落日を追いかけるようにして
            湿っぽい南風が
        トルソのかげをひきさき
追憶の燃え堕ちるかなたへ融けてゆきます
      ほのかな羽ばたきをのこして

             ウラノスさま
        「どうして夜が更けると
 涼風をしつらえて下さらないのですか」
         想いのうねりをみつめ
     いちにちの総括をしたいのに」

   あゝ いっぱい出来てしまいました
      精の分身にも 神の化身にも
            あせもの親子が
          regretと呼称されて





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