夕立の神/
北斗七星
黄昏に雨のタンクを
抱えた雷様は
うなだれた朝顔に
でかい杓で
冷えた御馳走を
空を蹴散らし
どかどかと
太い腕に
太い足
毛むくじゃらの
僕の大好きな
下品豪快な雷様は
あたりかまわず
大盤振る舞い
見上げる僕は
蟻より
小さく
でっかい
ゲジゲジ眉
目が合うと
にやりと笑い
バシャリと大盤振る舞い
ずぶ濡れの僕
大好きな
下品豪快な雷様は心も体も太っ腹
空にドッカリあぐらで笑う
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