夕立の神/北斗七星
 




黄昏に雨のタンクを
抱えた雷様は

うなだれた朝顔に
でかい杓で
冷えた御馳走を


空を蹴散らし

どかどかと

太い腕に
太い足


毛むくじゃらの

僕の大好きな

下品豪快な雷様は


あたりかまわず
大盤振る舞い



見上げる僕は
蟻より
小さく


でっかい
ゲジゲジ眉


目が合うと
にやりと笑い

バシャリと大盤振る舞い
ずぶ濡れの僕 


大好きな

下品豪快な雷様は心も体も太っ腹

空にドッカリあぐらで笑う






戻る   Point(3)