機械仕掛けのジェリーガール/こんぺき13ごう
身を落とし損ねた夜、水鳥の羽音が耳の奥から離れず
底見えぬセーヌ川のほとり
水草を揺らさないように息を止めていた
また、赤子が腹を蹴った
季節外れなベンチに一つ影落とし、風の遠鳴り振り返りコートの襟先向ける
イーゼル掲げた路上画伯達を眺めて戻れない家を思った
I want to come across you again//黄色い薔薇咲く季節へ
I am hollowly looking for you“Erected Tower"00:47:58
同じ場所で同じ温もりを探し、青ざめた薔薇の垣根と隙間の夢
やっと触れられた刺の頑なさに打
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