彷徨、巡航(草書、推敲中)/長谷川智子
 
ょ}見出せず彷徨し
諸人(もろびと)の言にて狼狽し
逍遥(しょうよう)の果てに奇なる変なる扱ひ
嗚呼遣り切れぬ遣り切れぬ

赫泪流さぬ代りに?泪
彼(あ)の味は終生忘れ得ぬ

靁光(らいこう) 伴ひし鈍重なる靁雲(らいうん)
閃光は強き紫、緑、赤褐色
うらゝかにして前衛めいた瓦斯灯か
終(つひ)には白き闇と成り
供養はされぬ 安堵はさるゝ

刹那訪う蒼き凪
海燕(かいえん)が目に染む

細波(ささめなみ) 小波 漣(さざなみ)

時経る毎に薄らぎ
透け逝く?泪
されど未だ
寛解超えぬ











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