伝書鳩 /
服部 剛
ましろい机の上に便箋をひろげて
君に「はじめまして」の手紙を書いた
カーテンのふくらむ隙間から
朧(おぼろ)な日が射し
視界のぼやける
一瞬
僕等の出逢いには
きっと何か意味のありそうな
祝福の朝
の窓外
「
翼を広げた一羽の黒い、鳥の影。
吸い込まれゆく
空の彼方へ
」
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