愛/
草野大悟
愛が
ドロドロと
刻み食を
唇から
垂れ流しながら
こんなに
早く
食べれるようになったんだよ
こんなに早く
と
スプーンを
口に運んでいる
おれは
うんうんと
頷きながら
泪で
愛が
見えなくなる
心が
生皮を剥ぐように
痛んでゆく
愛
・・・・・・・
青い空が
ネズミ色になっても。
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