銀河鉄道に/セルフレーム
に線を引かれ、倒れた看板があった。
「銀河鉄道発車場所」
―解った。
あの注意書きと同じ、老婆の文字だった。
あの老婆自体、銀河鉄道に意識を呑まれていたんだ。
―だから、だから・・・―
だから、銀河鉄道の事を僕に教えてくれたんだ。
銀河鉄道を、忘れない為に。
常に自分の意識の中に閉じ込めておけるように―・・・
老婆は、サウザンクロスに無事着いただろうか。
あの事があってから、僕はこの住居がますます好きになった。
銀河鉄道を見られる土地なんて、此処以外ないだろう。
きっと僕も、銀河鉄道に連れて行かれることを望んでいる。
―銀河鉄道に
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