環情線/Rin K
 


眩しさで砕け散った世界は
確かめようのない手探り
海岸のさいはては
尋ねない八月



砂にまみれて
日々を転がって
直線はいつしか
轍になって



花びらを剥ぐように裸になる
そしてまた、ことばで水をやる
それが造花だって
本当は知っていても



本棚から地球儀を出して
撫でる、けれど
どこにもいない 僕は
誰を愛していた



すこしだけ怖いことを考えたくて
夢の中で君を消した
白い朝がやってきた
さよならが乾きたてのころ



乗り遅れた夏は
僕を連れて行かない
君の背景の
海にだけはもう




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