詩とかタン塩とかに関するごくシンプルな話/れつら
でしょ?僕は知ってる。タン塩がおいしい、とかさ。
でも僕はきみの言葉に傷つくことがあるよ。鈍感なほうだからさすがに死んだりはしないけどさ。勿論、タン塩を食ってるときに牛のことを思い出せとは言わないよ。美味しくなくなっちゃうから。でも確実にどこかで牛は死んだんだ。それに比べりゃきみが言うことで何かが死ぬことは少ないかもしれない。たとえ死んじゃったとしても、死んだひとのために言ったわけじゃないのに勝手に死にやがって、と思ってりゃいいんだと思う。
でも、君が何かを言うってことは確実に何かが起きるってことなんだ。ティッシュが引き出されるかもしれない。風が吹くかもしれない。ビルが倒れるかもしれな
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