わたしの唇/夢乃 綴喜
 
わたしの唇


あなたの唇を
感じる為に着いている
わたしのこのキュートな唇に
いつまで飴をなめさせるつもりなの
わたしの唇は
飴を舐めるわけでもなく
アイスを食べるわけでもなく
あなたの唇を感じる為に
あるのだから
ねえ
分ってる?
あなたがくれた
飴ももう無くなるから
はやく
すべてを
投げ捨てて
わたしの元にやってきて
どんなに時がたっても
あなたの唇を
いつも求めているのだから
わたしがあなたの感触を忘れないうちに
はやく
はやく
わたしの唇を味わいに来て
グロスを付けて待っているから
早くしないと



拗ねちゃうぞ



綴喜

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