僕の家の前の道が学校に直通しているという事実。/青木龍一郎
学校が、毎日決まった時間に子供達を吸い込む巨大な怪獣に見えるんだよね。
街からは朝の8時過ぎあたりから子供が消えていくんです。
じゃあ、消えた子供はどこに行ったのかというと、学校の腹の中なわけですよ。
そんで、夕方がきたら吐き出す。
これを毎日繰り返すことによって、学校は生きてるんです。
笑顔で校門をくぐる子供達が、洗脳されて、自ら口の中に飛び込んでいく食料みたいで
笑顔で校門をくぐる子供達が、洗脳されて、自ら口の中に飛び込んでいく食料みたいで
何だか不気味で仕方ないんです。
みんなが食べられてしまったとき、僕は何をしてるかというと、家で寝てるわけですよ。
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)