電気冷蔵庫 (昭和の時代−戦後)/青い風
 
空っぽの冷蔵庫に
物があふれて一杯になるには
だいぶ時間がかかったように思う

とにかく
必要な物は必要な量しか
存在しなかったし
物は保存できないという
自然の理にかなっていたから

それができるようになったのは
スーパーマーケットの普及によって
必要でない物が大量に売られ
保存できない物ができるように
ねじ曲げちまったから

そして そして
私たち自身も冷蔵庫のように
余分な物を体に一杯
詰め込む様になっちまった
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