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かとり
できない計算が済んで
さっき
クーラーの部屋から
階段を降り
寒さが通り過ぎた町並みを
通り過ぎていった
どこにも行きたくない風が
止まりたくない
止めてほしくなくて
離れていく
声は遠のき
気球は膨らむ
あたりまえのように
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