曖昧な視線/花田春菜
 
まぶしい光がわたしを刺すので
貴方を見つめていることなんてできません
つい顔を背けたくなるような
そんな命の輝きに俯くしかできません

言い訳なのはわかっていますが

真っ直ぐに貴方の瞳を見られないことを
他になんと言えばいいのですか

答えなんて要りませんと
そう言えたなら良いのですが
瞳を背けたままで貴方の声を待ってしまう
こんな感情を言い表す術を
わたしは一つも持ち合わせてなどいませんので

あぁ これも言い訳だとわかっています


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