月夜にバス停でメール/プル式
 
僕らを乗せたバスは空を飛んでいく
さまよいながら
それでもなお
高く
低く

僕らのバスには運転手がいない
僕らがはしゃげば高く
僕らが眠れば低く
波音を奏でる
そうして時折、思い出した様に
唄う

僕は30年近く、このバスにのり
色々な唄を聞いた
悲しいのも
楽しいのも
時折一緒にバスにのる人もいたが
今は一人だ

今日はどこだかのバス停で
月を見ている
窓の外には君がいる。
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