仕掛け時計のある風景/りゅうのあくび
に
空中分解して
神さまというcharacterは
いてほしいと思う
命にのみ
宿ろうとするもの
ではないだろうけど
すべてというものに
等しい言葉さえ
それは自由だったりする
とても静かな
「if」の世界がある
神さまも
仕掛け時計でさえも
恋の行方について
真実をまだ伝えてはいない
時計によって映された
世界の終わりの幻を
視ることができたとしても
時間が停まると
恋する人への約束でさえ
なくなってしまう
仕掛け時計を
修理することを
恋人にも伝えることにする
時計はまた
動き出す
人間という命
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