一緒に/
山崎 風雅
愛されたい
愛されたいと
愛されたいと叫び続けた
寝ても覚めても
愛されたい
愛されたことがなかった
どんな季節の中でも
どんな街にいても
どんなに笑っていても
泣いていた
泣いていた
泣いていた
泣いていたんだ
泣いて
泣いて泣いて泣いて
笑っていても泣いていて
泣いていると
愛されたいと
気付くことさえなかった
愛されたことがなかったから
なかったから
だから
泣いているとも
分から
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