灰色/
くろね
蟻のように虚ろな
手袋を嵌めた世界
言葉落として夢を見た
ただ繰り返す夢をまた
歪むほどに優しい暗い空
鮮やかな波に眼が眩む
その光は遅れて
歩くから未だ届かない
心盗られて絵が枯れた
気づかぬ内に描かれた
憎むほどに貧しい青い空
足元の遠さに眼が眩む
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