希望はいつも闇のなか/
千波 一也
希望はいつも闇のなか
ひかりを見つめて
底にある
たとえはぐれてしまっても
上手にわらって
すむように
すべての虚言を
やさしく包み
希望はいつも闇のなか
傷つきやすい悲しみよ
ほどかれやすい
喜びよ
他人の日々を
見落としながら
まもれぬことばが
ふえてゆく
希望はいつも闇のなか
もっともちかく
最果てにある
愛するべきと闘うべきと
おそれるべきと
親しむべきと
いのちの限りを
輝いて
希望はいつも闇のなか
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