蝶々結び/喫煙変拍子
ィストーションで掻き乱されその不快感は高い純度を保ったまま泣き声として今度は母親の耳を掻き乱し仕事で帰らない夫を焼き殺すかのように彼女はフライパン下の火力を強める油まみれの水分が蒸発し油まみれの水蒸気は窒素及び酸素と固く結びつき換気扇に吸込まれ外界に放たれた途端太陽の巨大な引力で湿気の強い空へと消える次に地上へ帰ってくる時にはx線のエネルギーで励起されたままの格好で何の躊躇も無く世界を汚す雨として堂々たる降りっぷりを見せてくれるに違いない俺はそれが何よりも楽しみで
きっと
蝶々結びを壊すんだ
戻る 編 削 Point(2)