空を/
ヒロシ
人は空を見ていない
都会の中のビルの隙間にさえ
ちゃんと空はあるのに
人は空を見ていない
雲の端から溢れる光や
夕焼けの美しさに
気付こうともせず
冷たい日常にうつむいたまま
人は空を見ていない
いずれ人は空へ帰るのに
その先には
果てしない宇宙が広がり続けている
人は
人は空を見ていない
人は空を
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