「何かが眩しくみえるとき」/ベンジャミン
ぁ、星くずよりも
くず星が似合うくらいなんだけど
名前さえ覚えてもらえないような星が
空いっぱいにひろがっていて
きっと一生かかっても全部は見れないくらい
だけどたまたま見つけたくず星がさぁ
ほんと偶然なんだけど君を見つける
そういうふうにも思えるんじゃない?
「先生なに言ってるのかわからないよ」
生徒が笑いながら紙切れに
そう言いながらも
「ありがとう」って書いてくれた
僕はその紙切れを
きれいにたたんで胸ポケットにしまう
けっきょく何も出来ない僕
窓の外にひろがる星
あまりにひろい世界の中で
けれど
そんな小さな出来事が
僕には眩しくて仕方がない
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