罪人志望/Izm
夜の終わりを感じない日は
どうしても あなたの声を聞きたい
じゃなきゃ アタシの存在価値は
もう、見失うほどちっぽけで。
強く望んでいたことさえも
目前で恐がるなんて
アタシは弱かったことを
今更認められないから。
あなたの記憶を消して
それだけで変われるなら
アタシは罪を犯さぬまま
不器用さを曝け出す
だから
あなたが消えちゃう前に
ちゃんと教えて欲しいの。
真実など頭の中では
溢れそうで
ちょっとは疑ってみせるけれど
不幸が向こうからやってきても
嘲笑うだけで通り過ぎるはずだった。
何処から間違えた と問うならば
二年前のあの涙を
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