景色が見えない日の 。/佐々木妖精
る場所はありました私の家は私の身体までしかなく常に真昼白夜ジャングル雨上がりの恒久的雨季
目が充血しています汗の臭いがします脊椎動物です恒温動物です父と母の作品です。
父と母がヒトであることから私もヒトであると類推できます。
ヒトとしてはやればできる子が絶対的な評価でしたやればできた子でした。
やってもどうなるか分からない大人です履歴書は私の作品です。
ー ー ー、 !
声出すのやめてしまった
何か落とした気がしてそれどころでない
全部ばれてる全部ばれてる落としてしまった落っこちた
フローリングとワックスの間に落としてしまった
木目と指の間からナイフが飛び出してきた。水をやる。
出口から形に添って枝分かれしていくギラギラと胞子を吹き刺すから親心が根までたどり着くのを視認できない
苔むすまで育ててやろう誰も傷つけなくなるまで育んでやろう
あんな風にしてやろう
どんな風にしてやろう
そんな古風がいいのか
し たい。
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