カレーパン/草野春心
 
君のいない教室は
死体安置所みたい




  ほんとうは見たかった
  誰かが誰かを本気で殴るのを
  みんな自分だけを責めているなんて
  ぜったい嘘だから



誰もいない屋上は
えぐるように虚しい




  袋小路を組み合わせただけの
  だれかの脳ミソみたいな街
  カレーパンを食べながら
  僕は気づき始めていた



僕のいない教室で
君が笑っていた



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