コインロッカー/
たもつ
コインロッカーの側に
コインロッカーがあって
そのことだけが
片隅のようなところで
どこまでも続く
何もない、の人が
鍵を開けていく
と、少しずつ
指はあやふやになり
僕らの拙い肉体がついた美しい嘘は
今日も詩と呼ばれる
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