むしけらと客体化/因子
「人は」とか
「人間は」なんて
平気で口にするあなたはいなくなってしまえ
みんな同じことや違うことを言ったり書いたり歌ったりして
その度に軽くなっていく言葉は
私を見限る
私が見限るんじゃない、
私は見限られるんだ
みんなと同じことや違うことを言うから
…言いたいから
…言いたくないから
むしけらを踏み潰して
その死骸を眺めるように
あなたを理解できたら
どんなにかいいだろう
あなたを踏み潰して
その死骸を眺めたときに
ようやくあなたを知ることができる
言葉や概念や自我がなくても
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