偽り/プル式
 
まっすぐ投げてくる君の言葉では
あまりにも強すぎて受け取れないんだ
気持ちを言葉にすればするほど
一つずつ嘘つきに消えていくから

なぜ、なに、どうして

言葉が花に出来るなら
君の口に詰め込んでやるよ
ほら
スイートピーだ
アネモネだ
サルビアに蓮の花だ
はは
お似合いだ
優しい君にぴったりじゃないか
花の似合う男になりなよ

それでも君は
なに、なぜ、どうして、と
繰り返すのだろうね
まっすぐな言葉で
まっすぐな瞳で

うんざりだよ
ありがとう。
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