三時間後/あおば
には
私も
歩いているだろう
予測を信じて
明かりを消して
眠りについたが
三時間後の天気予報を聞くのを忘れ
もう一度目を覚ます
いつのまにか
三時間後が今となっていて
外を見ると
鵜の目鷹の目と
目が合った
歩いているはずの私が
まだ眠りたいと思っているのを
監視しているのかと
少し怖くなる
時計の針は
顔を洗う猶予も与えないが
髭を剃る猶予も与えないが
冷たく無視する
顔を洗い
髭を剃って
水を一口飲んで
外に出て
鵜の目鷹の目を
退治する
三時間後には
腹が空いて
ふらふらになり
腹の虫が鳴いている
はずである
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