窓際/anne
 
窓際の席はまぶしくて
わたしはかるく目を細める

活字の上に落ちる 白い光を
見つめているといつのまにか
目の前にみどりが踊る 紫が舞う あぁ
それをさえぎる薄い影がふくすう

穏やかな話し声
楽しそうで
わたしは活字に目を落としながら
耳だけをそばだてて

綺麗に笑えば 顔を上げ
明るく叫べば 微笑んで

外にいるわけではないってわかっているから
わたしはここで 窓際の席でひとり

窓際の席はまぶしくて
わたしはかるく目を細める

白い光の落ちる午後
わたしはこの風景の 
いちぶだったから 
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