蝉/
三奈
飛びたった時には
もう
崩壊は始まっている
風鈴が揺れる
背の高い向日葵が咲く
そう、夏になったら
命の灯火が少しづつ消えるんだ
外に出た瞬間から、ホラ
崩壊は始まっている
子供の顔は見れないね
お墓を立ててくれる人もいないね
それでも、生きててよかった
見たいものが見れたんだ
産んでくれてありがとう
お母さん
だって、世界は
こんなにも、きらきらしてる
「風鈴の音、向日葵、大きな空、眩しいくらいに感じる日差し」
「あぁ!なんて綺麗な世界!」
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