レスポンス、/れつら
 
ternal)


かえりみち

たどる
あしどり

かるさは
はだしの
じめん

はねかえる
ゆうぐれへ
つめたく
けしていく
かぜ

はうように
しずく

たった一人守りたいひとも失ってしまっても道は続く。誰かと繋いでいた手はちぎれた途端に振り子として身体を前に後ろに揺さぶっている。踊らされながら足は縺れしかし身体が倒れることを拒むように肩を出しまた歩みは進んでしまう。平熱を保つ体温の冷たさ。記憶を燃やしてゆく視界の涼しさ。消し忘れた軒火のなまぬるい粒に引き寄せられて虫の軌道のたどたどしさ。燃やそう。零下の胃袋に放り込んで。燃やそう。凍てたまま動
[次のページ]
戻る   Point(9)