つよがり/にゃんしー
 
うな雨がときおりトタン屋根を鳴らす
寂しそうなチンポがぐったりしている
思い出の中の光景、それはどこでもない
希望が必ずしも未来ではないように

あなたの片手の中に神様がいる
あなたの片手の中に悪魔がいる
そんなとってもいいひとのこと
ぼくは、人間だと、思う

何かを守ろうとして賢いひとが死んだ
アホな仲間たちは矛盾をかかえて
楽しそうにパズルを解いてる
よかったらあなたもおいでよ
さよならと、さよならしたくないなら
強がることは、むずかしくないから

知らなくてよかったことを知った
汚れてしまった身体も心も
ひとは忘れることはできない
賢いひとはみんな死んだ
思い出す初めてのセックス(赤いシーツ、湿った背中・・・)
増えていく後悔と減っていく希望
なのにあきらめないのは
「昔から変わらない嘘をつくときの癖」

荷物が多くて捨てるものを探す
いや、捨てないと会えない未来なら
一生後悔していたいと思うことがある
ぼくは、強くないから。全然。
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