つよがり/にゃんしー
知らなくてよかったことを知った
汚れてしまった身体も心も
ひとは忘れることはできない
賢いひとはみんな死んだ
思い出す初めてのセックス(赤いシーツ、湿った背中・・・)
増えていく後悔と減っていく希望
なのにあきらめないのは
「昔から変わらない嘘をつくときの癖」
そんなに笑えない、ほしいものばかりではないから
そんなに泣けない、いらないものばかりでもないから
けどたまに笑ったり泣いたりしてしまう、ほんとに、うっかりと。
あなたの心には神様が宿る
あなたの身体には悪魔が宿る
瞳の奥をじっと見たくない
そこには映っているのは、ぼくだ
道は何処までも続くから道なの
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