地の声/草野大悟
 
すらに地の底から
低く、低く、そして低く
聞こえてきた

地の声が
真っ直ぐに
こころを射抜くように
聞こえてきた

あした
いくよ
いっしょに
ばんごはん
たべようね

さしみ
なにがいい

・・・・・・
・・・・・・
ん〜ん・・・・・・





じゃ
かってくるヨ
なかったら
おれにまかせろ

うん
マカセル



地の声は
いつの日か
きっと、
ヒバリのように
高らかに
空を舞い
折れた翼を
取り戻し、
風に乗って
向日葵の笑顔に
還るだろう


いつの日か
きっと。

きっと。



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