ドロップバニッシュ/秋也
 
れ続け
彼の畏れを静かに感じ
彼に溶けていく
闇は深く流れるように灯る
それは寄りそうことでもあり
彼を輪として
火として
大きな拒絶ともなる
物事は生まれたならば
動き
やがて
停まり
そこで寄りそえる
回転をする火の輪に涙を落とす準備はできたか
ゆっくりと
いつだってトカゲたちは口を開けて
涙を待ちくたびれているから
五百三十二と半匹の蝶が
大きな塊となり
新しい何かとなる
時間と空間
そして小さな星を体に含んで
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