刻む秒針の 大時計の音が気になるので 夜中の階段を昇るのだ 光る猫や人形の目を避けるように しずかに しずかに 足音たてず 針はとまる 真夜中に僕の亡霊は 音のないダンスホールで踊っている 蒼く 真珠の 薄暗くきらめく透明なオーガンジーを まとった君を腕に抱き そっと見ている子供の僕にウィンクしながら 僕たちの亡霊は 何世紀も 何世紀も 踊るのだ