ペテン師の脳みそは広がらない/土田
してしまった人が
爆発と同時に爆風で飛んできた鉄の棒が脳みそを貫通した
でも彼らはとても正常だ
その日から突然正確が変わってしまった鉄の棒が脳みそを貫通した人も
それから狂ったように花火を振り回し次の日からぱったりとイジメがやんだことも
ぼくらの楽しい日常のなかには腐るほどある
ブドウ糖と酸素が過剰に愛を深め合いすぎて
背徳感から頭からマグマ汁を分泌しすぎて噴火させ
イマジネーションを爆発させろ
なにもしたくないのはぼくひとりでいい
二〇〇七年と名づけられたぼくの壁の近くにある
すり抜けられないで終わった貫通しないままの大きな穴に
行き止まりと書かれた立て札をたてるペテン師
まっいっか、で終わってしまう
そうそれがぼく
07/04/18
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