太陽の力/
Izm
熱を受け止めたアスファルトに
裸足で触れる。
それは ほんの少し生温く
でも 夜の風には逆らえず
この体温を奪うように
冷たく冷たく、
消えてしまいそうなほど。
冷えきったアスファルトに
耳をつけて。
遠くの振動を伝える
波のように この枯れた地まで
何を望み 笑われたって
死人に言い訳などできないから
優しく包み込もうとしても
ほら
その腕も 傷ついているのに。
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