青春時代/1486 106
数学教師の話を子守歌に
退屈の海に浮かべた夢の船
教室の窓から飛行機雲をなぞって
誰よりも高い空を見ていた
放課後はバスケのフリースローで
誰がジュースを奢るか賭けていた
方程式や歴史の年表は苦手でも
遊びならいくらでも思いついた
授業よりも経験を大事に
哲学よりも仲間を大事に
自分の気持ちに正直に生きた
目に映るすべてが輝いていた
いつかは終わるのが青春時代
それなら途中で投げ出したりしない
後悔だけは残したくない
二度と戻らない瞬間だから
いつも思い浮べていた未来
白紙のページに並べた落書き
すべてをこ
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