天の川原に吹く風を/多々田 駄陀
 
天の川原に吹く風よ

あれは、 酉 だったか。

否、カエルだったか。

この世の思いが
あの世に映る。

あの世の想いが
この世に移る。

今宵、ここの橋の上に
天の川原に吹く風を
呼びましょう。
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