ボディ、イマジン/nm6
 
を。ぼくらは脳内に、スプレーします。




ギラギラと太陽からつたわる空気のゆらぎが、うやむやにします。
途方もなく、うやむやにしていくのです。




喉の奥の、肺の先の、それでも呼吸器とは歴然と違う部分に血管が突き刺さっているので、ぼくらは爪の根元から水平に腕を伝って、そんなようなしびれを指先に集めます。午後の窓の外にも畳のさらりとした部屋にも、そこかしこに記憶は放置されてマージされます。だからイマジン。この長い長いところを、通り過ぎる練習です。ひとつ、ひとつ。トボトボしてしまわないように、ぼくらは「サンキュー」と言い捨てて、そしてまた。すべてを横目に流し目に、追いやってスプレーするのです。ぼくらボディで、途方もないんで。上見て、で、空。
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