ボディ、イマジン/nm6
 
 
 
 
 
喉の奥の、肺の先の、それでも呼吸器とは歴然と違う部分です。詰まるものを、イマジン。そんなようなしびれを指先に集めます。午後の窓の外に体を拭く記憶が放置されて、ユラる洗濯機の渦から風に乗ってはだけたスリットの隙間へ、すとん、と、ストック。イマジン集積に張り詰めるものを。ぼくらは世界に、スプレーします。


爪の根元から水平に腕を伝って、血管が突き刺さる部分です。送り出すものを、イマジン。そんなようなしびれはこの奥から出てこようとはせず、横で眠る記憶とマージされて、モヤる嘆息の渦から酒気に揺れてまわったスカートの隙間へ、すとん、と、ストック。イマジン頭痛を踊らせるものを。
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