剥き出しの無防備な/maynard
 

黒いものが影を落とす
荒んだ世界が広がり
絶望の断崖を望む
こそばゆい様な気持ちは消えうせ
恐れが支配をする

これは術なのか侵食なのか
不思議と冷静だったり
むしろうろたえて考えを張り巡らせているのかも知れない

今でも記憶に当てられキメ返しがやってくる
今日の様な日がそうだ
誰も傷つけたくない
だから自分が傷つかなければならない事も
承知
でもそれは荷が重すぎた
そんなに立派な人間じゃない
誰かに抱いて欲しい
誰かに包まれて居たいんだ
安らぎが欲しいだけなんだ

安息の地は移ろい易いもの
旅人の様に浪々と流れ
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