retreat/こもん
 
きみに反するものに
触れる、それは生かされるように
殺されて

必要とされない
星が、
黒黒としたきみの手に落ちた(白いチョークが
ひいていった線に沿って、
きみの世界は
退いて、きみはもはや
故郷にはいない)

知って
いた、
彼の目が
空にむけられていた
ことを、それが
どういうこと
を意味していた
のか、
いくつかの
あかしが、彼と
きみの
あいだにあったということ、
それだけが、線を
ひいていく、
ただひとつだけの
空があり、それは純粋だった
すべてが
混合しているのだから






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