朝の公園/
涼(すず)
鉄筋コンクリートの複眼が
注視していたので
火をつけるのをやめた
他人の病を口実に
会社を休んだ
ここらはおっさんたちのシマで
わたしの居場所は
腐りかけのベンチの
そのまた角の片隅にすこし
もったいないもったいない
と言いながら
鳩が通り過ぎた
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