sub*ject./士狼(銀)
さよな*らさよなら
、六月*の雨の日、
前線の*停滞と耳障
りな警*戒音、僕た
ちは一*度も約束を
交わさ*ないまま、
死別し*た。
赤いリ*ボンの似
合う君*を、大き
な大き*な冷蔵庫
が幽閉*して、
鈍く軋*む、ぎぃぃ
、悲鳴*のような、
開かれ*た扉から見
える赤*いリボン、
肌を撫*でる冷たい
空気が*重たくて、
理解す*る。
はじめ*まして、
さよう*なら、
さよな*らさよなら
、僕た*ちが一度も
出会う*ことのなか
った夕*暮れの下、
黙祷、*名前のない
子を名*前で呼ぶ、
静かな*声。
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