いつか蛍が帰郷する 四川大地震への献詩/里欣
大地の轟きと歪みに傾聴か体感か無関心かうやむやか。
蟾蜍?酒宴渦巻きの欺瞞?国益OR地球?
子たる者、親たる者の叫びに、
死者が瓦礫の下で無言に答えようとした。
歴史?人命?国際政治?単純な善意?Yes or No?
水を!テントを!命の底力を!愛の真価を!
疫病核幼児誘拐詐欺横領洪水VS救助問責募金献血ボランティア詩養子を。
祖国の若者よ、いつか蛍が帰郷する
小学校舎の耐震法案を
頑丈な未来の砦を!
『現代詩手帖』2008月8月号P55
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