ウエハース島の思い出 5  〜シュトゥルム・ウント・ドラング〜/よだかいちぞう
 
に骨折はする高さだ

リタはオキシドドール博士のことを考えていた
「オキシドドール博士」
と、リタが声を掛けたとすれば
となりに居るはずのオキシドドール博士の霊が
「なんだいリタ
私は死んでしまったが
いつでも話し相手にはなるがね」
と、云ってくれるような空間であった

リタは昔のことを思い出そうとしていた
しかし思い出せないのだ

海の音
風が身体を流れ過ぎていき
湿った手にはウエハースがくっつくのだ



アルルコールは
リタを探すことをあきらめた
どこにいるのかもわからないし
疲れてしまったのだ

アルルコールは
リタと最初に出会ったことを
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